第104回 看護師国家試験 午後 問86 解説
📝 問題
一般的な思春期の発育の特徴について正しいのはどれか。2つ選べ。
✅ 正解
1・4
💡 解説
✅ 思春期には骨端線が閉鎖し、男子では身長増加のピークの前に精巣の発育が始まる。
思春期は、性ホルモンが増えて体つきが大人に近づく時期である。 性ホルモンは身長を急に伸ばす一方、骨が伸びるもとになる骨端線を閉じるため、思春期の終わりには身長の伸びが止まる。
男子では、まず精巣の発育から始まり、続いて陰茎が発育し、そのあとに身長の伸びのピークが来る。 女子は乳房の発育から始まり、身長の伸びのピークを迎え、そのあとに初経が来る。乳房の発育が完成するのは、この初経よりもあとになる。
性的な成熟は女子のほうが1〜2年早く始まる。 性腺に働きかけて第二次性徴を起こすのは性腺刺激ホルモンで、成長ホルモンは骨や筋の成長を促すはたらきを担う。
骨端線とは
手足の長い骨の端近くにある、骨が伸びるもとになる軟骨の部分。性ホルモンで閉じると、それ以上は背が伸びなくなる。
- 1
骨端線が閉鎖する。正解
性ホルモンのはたらきで骨端線が閉じ、思春期の終わりに身長の伸びが止まる。
- 2
性的成熟は男子の方が女子より早く始まる。不正解
逆。性的な成熟は女子のほうが1〜2年早く始まる。
- 3
成長ホルモンが性腺に作用して第二次性徴が起こる。不正解
性腺に働きかけて第二次性徴を起こすのは、下垂体から出る性腺刺激ホルモンである。成長ホルモンは骨や筋の成長を促す。
- 4
男子では身長増加のピークの前に精巣の発育が始まる。正解
男子の第二次性徴は精巣が大きくなることから始まり、身長の伸びのピークはそのあとに来る。
- 5
女子では身長増加のピークの前に乳房の発育が終わる。不正解
女子は乳房の発育が始まってから身長の伸びのピークを迎え、初経はそのあとに来る。乳房が完成するのは初経よりさらにあとになる。
📚 国試でよく狙われるところ
思春期は、第二次性徴が現れる順番を入れ替えて問われる。男女それぞれ「何から始まり、初経・精通はいつか」を並べて覚えよう。
- 女子=乳房の発育→陰毛→身長の伸びのピーク→初経。初経のあとの身長の伸びは数cmにとどまる
- 男子=精巣の発育→陰茎・陰毛→身長の伸びのピーク→精通・変声
- 身長の伸びが最も大きくなるのは女子が11〜12歳ごろ、男子が13〜14歳ごろで、女子のほうが2年ほど早い
参考: 小児看護学(思春期の成長発達)の教科書/Tanner〈タナー〉の第二次性徴の分類
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について