第104回 看護師国家試験 午後 問58 解説
📝 問題
高齢者の総合機能評価〈CGA〉について正しいのはどれか。
✅ 正解
2
💡 解説
✅ 高齢者の総合機能評価は多職種で行い、その結果をチームで共有して支援に活かす。
高齢者の総合機能評価は、病気だけでなく、日常生活動作・認知機能・気分や意欲・栄養・家族や住まいといった生活の面まで多面的に調べる方法である。 1つの職種では全部を評価できないため、医師・看護師・リハビリテーション職・薬剤師・管理栄養士などがそれぞれの視点で評価し、チームで共有して支援の計画に活かす。 目的は病気を治すことではなく、生活機能を保って本人らしい暮らしを続けられるようにすることにある。
他の3つは、評価する範囲・目的・対象のとらえ方が違っている。
- 1
介護者の介護負担は含まない。不正解
介護負担や家族の介護力も評価に含める。在宅で暮らし続けられるかは、本人の状態と支える側の状況の両方で決まる。
- 2
多職種チームで結果を共有する。正解
評価は多職種で分担して行い、結果を持ち寄って共有する。同じ情報をもとに、それぞれの立場から支援の計画を立てる。
- 3
疾患の改善を目指すことが目的である。不正解
目指すのは生活の質を保つこと。病気が治らなくても、その人らしい暮らしを続けられるように支える。
- 4
主な対象者は重度の要介護高齢者である。不正解
対象は要介護の人に限らない。まだ自立している段階や、低下が軽いうちに問題を見つけるほうが悪化を防ぎやすい。
📚 ここも一緒におさえておこう
高齢者の評価は、何をみるための道具かを入れ替えて問われる。みるものと道具の名前を対にして覚えよう。
| みるもの | 代表的な評価法 |
|---|---|
| 日常生活動作 | Barthel(バーセル)指数、機能的自立度評価法(FIM) |
| 手段的日常生活動作 | 老研式活動能力指標 |
| 認知機能 | 改訂長谷川式簡易知能評価スケール、ミニメンタルステート検査(MMSE) |
| 気分・意欲 | 高齢者うつ尺度 |
| 栄養 | 簡易栄養状態評価表(MNA)、体重の変化 |
参考: 標準的な老年看護学(高齢者総合機能評価)
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について