第104回 看護師国家試験 午後 問19 解説
📝 問題
成人の安静時における所見で異常なのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 成人の安静時に脈拍116/分は頻脈であり、異常な所見である。
成人の安静時の脈拍は60〜100/分で、これを超えるものを頻脈という。116/分は明らかにその範囲の外にある。 安静時の頻脈は、体のどこかに負担がかかっているしるしである。数だけを見ずに、体温・顔色・水分の出入りとあわせて原因を探す。
残る3つはいずれも成人の基準の範囲に収まっており、安静時の所見として異常とはいえない。
- 1
体温36.2℃不正解
腋窩で測った成人の平熱の範囲に入る。
- 2
呼吸数12/分不正解
成人の呼吸数は12〜20/分で、12はその下限にあたる。
- 3
脈拍116/分正解
100/分を大きく超えており頻脈にあたる。安静にしていてこの値なら原因を探す。
- 4
血圧128/84 mmHg不正解
高血圧とされる140/90mmHgには届かない。現行の分類では拡張期が80〜89mmHgの高値血圧にあたり、生活習慣を見直す段階と位置づけられている。
📚 国試でよく狙われるところ
バイタルサインは、基準値だけでなく外れたときに何をみるかまで問われる。脈は速さ・遅さ・リズムの3点で押さえよう。
- 頻脈になるのは、発熱・脱水・出血・貧血・痛み・不安・甲状腺機能亢進症のとき
- 徐脈になるのは、頭蓋内圧亢進・甲状腺機能低下症・房室ブロック・一部の降圧薬を使っているとき
- 脈は数だけでなくリズムの乱れと強さもみる。左右差があれば血管の異常を疑う
参考: 系統看護学講座 基礎看護学 基礎看護技術/日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン2019
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について