第104回 看護師国家試験 午前 問78 解説
📝 問題
閉眼に関与する神経はどれか。
✅ 正解
5
💡 解説
✅ 閉眼にはたらく筋を支配するのは顔面神経である。
まぶたを閉じるのは眼輪筋で、これを動かすのが顔面神経である。 顔面神経が麻痺すると目を閉じられなくなり、角膜が乾いて傷つきやすくなる。
反対に、まぶたを持ち上げる上眼瞼挙筋を支配するのは動眼神経。 「閉じるのは顔面神経、開けるのは動眼神経」と対にして覚える。
- 1
動眼神経不正解
動眼神経はまぶたを持ち上げる上眼瞼挙筋と、眼球を動かす筋の多くを支配する。麻痺すると眼瞼下垂が起こる。
- 2
滑車神経不正解
滑車神経は眼球を下内側へ向ける上斜筋だけを支配する。
- 3
三叉神経不正解
三叉神経は顔の感覚と、噛むための咀嚼筋を担う。角膜に触れた刺激を伝えるのはこの神経で、閉じる動きそのものは顔面神経が行う。
- 4
外転神経不正解
外転神経は眼球を外へ向ける外側直筋だけを支配する。
- 5
顔面神経正解
まぶたを閉じる眼輪筋をはじめ、表情筋全体を支配する。舌の前3分の2の味覚や涙・唾液の分泌にも関わる。
📚 混同しやすいので注意
顔面神経の麻痺は、目を閉じられるかどうかで中枢性と末梢性を見分ける。見分け方と、閉じられないときの目の守り方をセットで覚えよう。
- 末梢性の麻痺では、額のしわ寄せも閉眼もできず、片側の顔全体が動かなくなる
- 中枢性の麻痺では、額のしわ寄せと閉眼は残り、口もとだけが下がる
- 閉眼できない側は角膜が乾くので、人工涙液の点眼や就寝時の保護で角膜を守る
参考: 系統看護学講座 解剖生理学
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について