第104回 看護師国家試験 午前 問42 解説
📝 問題
肺血流量が最も減少する体位はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 肺血流量が最も減少する体位は立位である。
肺を流れる血液の量は、心臓に戻ってくる血液の量(静脈還流量)で決まる。 立つと重力で血液が下半身にたまり、心臓へ戻る血液が減る。送り出す量も減るので、立位で肺血流量は最も少なくなる。
体を横にするほど血液は心臓へ戻りやすくなるため、仰臥位で最も多くなる。 座位とファウラー位はその中間で、上体を起こすほど少なくなる。
静脈還流量とは
全身をめぐった血液が、静脈を通って心臓へ戻ってくる量。これが減ると、心臓が送り出す量も減る。
- 1
立位正解
重力で血液が下半身にたまり、心臓へ戻る血液が最も少なくなる。そのぶん肺へ送られる血液も減る。
- 2
座位不正解
上体を起こした姿勢で、立位ほどではないが血液が下半身に寄る。肺血流量は立位と仰臥位の中間になる。
- 3
仰臥位不正解
全身が水平になり、心臓へ戻る血液が最も多い。肺血流量はこの体位で最大になる。
- 4
Fowler〈ファウラー〉位不正解
上体を45度ほど起こした半座位。仰臥位より心臓へ戻る血液が減るので、心不全の患者はこの姿勢で楽に感じる。
📚 丸暗記より仕組みで覚えよう
体位と循環は、心不全の看護と結びつけて問われる。上体を起こすと心臓へ戻る血液が減る、という一本の理屈でつながっている。 心不全の患者が上体を起こすと楽になるのは、肺へ送られる血液が減って肺うっ血がやわらぐためである。この姿勢を自分からとるのが起坐呼吸である。 逆に仰臥位では静脈還流が増えて肺うっ血が強まり、夜間に息苦しくて目が覚める発作性夜間呼吸困難が起こる。
参考: 系統看護学講座 専門基礎分野「解剖生理学」/系統看護学講座 成人看護学「循環器」
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について