第104回 看護師国家試験 午前 問4 解説
📝 問題
医療従事者による十分な説明に基づく患者の同意を示すのはどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 十分な説明を受けたうえでの患者の同意をインフォームド・コンセントという。
インフォームド・コンセントは、医療者が病状・検査や治療の内容・危険性・ほかに選べる方法を分かる言葉で説明し、患者が納得したうえで自分で選んで同意すること。 医療法にも、医療者は適切な説明を行い患者の理解を得るよう努めることが定められている。
同意はいったん与えたあとでも撤回できる。 判断がまだ難しい子どもには、インフォームド・アセントという考え方が用いられる。
残る3つは、支援のしかたや組織の取り組みを指す言葉である。
インフォームド・アセントとは
子どもに年齢や理解力に合わせた言葉で説明し、本人の納得と賛意を得ること。法律上の同意は保護者から得る。
- 1
エンパワメント不正解
エンパワメントは、その人が本来もつ力を引き出し、自分で決めて生活を変えていけるように支える働きかけ。
- 2
コンプライアンス不正解
コンプライアンスは、患者が医療者の指示をどれだけ守るかを表す言葉。決めるのが医療者の側にある。
- 3
リスクマネジメント不正解
リスクマネジメントは、事故につながる危険をあらかじめ見つけて防ぎ、起きたときの被害を小さくする組織の取り組み。
- 4
インフォームド・コンセント正解
十分な説明を受けたうえでの患者の同意を指す。説明する側と、納得して選ぶ側の両方がそろって成り立つ。
📚 混同しやすいので注意
カタカナの理念は、言葉を入れ替えて問われる。決めるのが患者本人か医療者かを軸に見分けよう。
- インフォームド・コンセント=十分な説明を受けて、患者本人が同意すること。
- アドヒアランス=患者が納得して治療方針の決定に参加し、自ら治療を続けること。
- コンプライアンス=医療者の指示に患者が従うこと。
参考: 医療法/日本看護協会「看護職の倫理綱領」
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について