第104回 看護師国家試験 午前 問36 解説

一般基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

看護師と患者の信頼関係の構築において最も考慮すべき要素はどれか。

✅ 正解

3

💡 解説

✅ 看護師と患者の信頼関係の構築で最も考慮すべきなのは、患者の価値観である。

信頼関係は、患者が「この人は自分を分かろうとしてくれる」と感じるところから育つ。 そのために看護師がまず知ろうとするのは、患者が何を大切にし、どう生きたいと思っているかという患者の価値観である。

価値観は人によって違い、同じ病気でも望む生活や治療への考え方は変わる。 看護師の考えを基準にせず、傾聴と共感で患者の言葉を受け止め、その人に合った看護を組み立てる。

  • 1

    病院の方針不正解

    看護師が業務を行ううえで守る枠組み。患者一人ひとりとの関係づくりの中心に置くものではない。

  • 2

    看護師の思い不正解

    看護師自身の考えや思い。前に出しすぎると押しつけになり、患者は本音を話しにくくなる。

  • 3

    患者の価値観正解

    その人が何を大切にし、どう生きたいかという考え。これを知ることが、信頼関係と個別性のある看護の出発点になる。

  • 4

    家族の経済状況不正解

    療養の場や使える社会資源を考えるときに必要な情報だが、信頼関係を築くうえで最初に考えるものではない。

📚 混同しやすいので注意

信頼関係づくりの技法は、名前と中身を入れ替えて問われる。似た3語を並べて違いで覚えよう。 傾聴=相手の話を、評価や助言をはさまずに最後まで聴くこと。 共感=相手の立場に立ってその人の感じていることを感じ取り、言葉にして返すこと。 受容=相手の考えや感情を、よい悪いの判断をせずそのまま受け止めること。

参考: 日本看護協会「看護者の倫理綱領」/系統看護学講座 基礎看護学「基礎看護技術」

出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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