第104回 看護師国家試験 午前 問28 解説
📝 問題
低体温からの回復に伴う生体の反応はどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 低体温から体温が戻るときは、骨格筋を細かく収縮させて熱をつくるふるえが起こる。
体温が下がると、体は熱を逃がさない工夫と、熱をつくる工夫の両方を始める。 逃がさない工夫が皮膚の血管の収縮と立毛で、つくる工夫が骨格筋を小刻みに震わせるふるえである。 ふるえは体を動かすための収縮ではなく、熱を生み出すための収縮なので、安静にしていても起こる。
発汗は体温を下げるための反応で、向きが逆になる。
- 1
廃用不正解
体を使わない状態が続いて、筋力や関節の動きが落ちること。体温の調節とは関わりがない。
- 2
発汗不正解
逆。汗が蒸発するときに熱を奪う、体温を下げるための反応である。
- 3
ふるえ正解
骨格筋を小刻みに収縮させて熱をつくる反応。下がった体温を戻すときに起こる。
- 4
乳酸の蓄積不正解
体温を上げるための反応ではなく、酸素が足りないまま筋を使ったときに増える物質。激しい運動や循環不全のときにみられる。
📚 ここも一緒におさえておこう
体温の調節は、上げる反応と下げる反応を入れ替えて問われる。どちらの向きの反応かを対にして覚えよう。
- 上げる=ふるえ、皮膚の血管の収縮、立毛、甲状腺ホルモンやアドレナリンの分泌
- 下げる=発汗、皮膚の血管の拡張
- この切り替えを指示する体温調節の中枢は視床下部にある
参考: 系統看護学講座 解剖生理学
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について