第104回 看護師国家試験 午前 問25 解説
📝 問題
振動が原因となる職業性疾病はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 振動が原因で起こる職業性疾病は白ろう病である。
白ろう病は、チェーンソーや削岩機のような振動する工具を長く使う人に起こる。 指の細い血管が縮んで血の流れが一時的に止まり、指先が白くなる(レイノー現象)。 寒い季節や冷たい水にふれたときに現れやすく、しびれや握力の低下も伴う。
ほかの3つも職業と関わる病気だが、原因になるのは振動ではなく、石綿・高温・低い気圧である。
レイノー現象とは
冷たさやストレスで指の細い血管が縮み、指先が白から紫、赤へと色を変える現象。しびれや痛みを伴う。
- 1
中皮腫不正解
石綿(アスベスト)を吸い込むことで胸膜などにできる腫瘍。吸ってから発症までに数十年かかる。
- 2
熱中症不正解
高温多湿の環境で体温を下げきれずに起こる。屋外の作業や暑い工場で問題になる。
- 3
高山病不正解
高い場所で気圧と酸素が下がることで起こり、頭痛・悪心・息切れが現れる。
- 4
白ろう病正解
振動する工具を使い続けて、指の血管と神経が障害される。冷たさで指が白くなるのが特徴。
📚 国試でよく狙われるところ
職業性疾病は、原因となる要因と病名を入れ替えて問われる。要因と病名を対にして覚えよう。
| 要因 | 起こる病気 |
|---|---|
| 振動 | 白ろう病(振動障害) |
| 粉じん | じん肺 |
| 石綿(アスベスト) | 石綿肺・肺癌・中皮腫 |
| 騒音 | 騒音性難聴 |
| 電離放射線 | 造血器の障害・白内障・悪性腫瘍 |
| 有機溶剤 | 中枢神経の症状・皮膚炎・肝障害 |
参考: 労働安全衛生法/厚生労働省「業務上疾病発生状況等調査」
出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について