第104回 看護師国家試験 午前 問20 解説

⭐ 必修基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

シーツ交換時にシーツを引っ張る動作でボディメカニクスを応用した姿勢はどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ 両足を前後に開いて支持基底面を広くし、両膝を曲げて重心を低くした姿勢が適切である。

ボディメカニクスは、骨と筋の使い方を工夫して、少ない力で安全に動かす技術である。 足を前後に開くと体を支える面(支持基底面)が引く方向へ広がり、両膝を曲げると重心が低くなって体が安定する。 この姿勢からは後ろの足へ体重を移す動きで引けるので、腕の力にたよらずにすむ。

膝を伸ばしたままだと重心が高い位置に残り、腰だけを曲げて引くことになる。両足をそろえた姿勢では、引いた勢いで前後にふらつく。

支持基底面とは

体を支えている床の面のこと。両足で立つなら、左右の足とその間を合わせた範囲を指し、広いほど体は安定する。

  • 1

    両足を前後に開き、両膝を伸ばす。不正解

    支持基底面は広がるが、重心が高いまま。腰を曲げて引く姿勢になり、腰への負担が大きい。

  • 2

    両足を前後に開き、両膝を曲げる。正解

    支持基底面が前後に広がり、重心も低くなる。体重の移動で引けるので、少ない力ですむ。

  • 3

    両足をそろえ、両膝を伸ばす。不正解

    支持基底面が狭く重心も高い。4つのなかでもっとも不安定で、転倒の危険がある。

  • 4

    両足をそろえ、両膝を曲げる。不正解

    重心は下がるが、支持基底面が前後に狭いまま。引く方向にこらえがきかない。

📚 国試でよく狙われるところ

ボディメカニクスは原則を並べ替えて問われる。「広く・低く・近く・水平に」の4つで覚えよう。

  • 支持基底面を広くする(足を前後左右に開く)
  • 重心を低くする(膝を曲げ、腰を落とす)
  • 対象に近づき、腕ではなく大きな筋群を使う
  • 持ち上げずに水平に滑らせる

参考: 系統看護学講座 基礎看護技術

出典:「第104回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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