第103回 看護師国家試験 午後 問88 解説
📝 問題
胎児と胎児付属物について正しいのはどれか。2つ選べ。
✅ 正解
3・5
💡 解説
✅ 妊娠24週では胎児の呼吸様運動がみられ、妊娠36週では肺表面活性物質が十分に分泌されている。
胎児と胎児付属物は、週数と出来事の組合せで問われる。 妊娠24週ごろには、胎児が羊水を吸ったり吐いたりする呼吸様運動が超音波で確認できる。生まれてから肺で呼吸するための準備運動にあたる。 肺表面活性物質(サーファクタント)は妊娠34週ごろに十分な量となり、肺胞がしぼまずにふくらむようになる。36週はこれを過ぎている。
他の3つは、いずれも時期が早すぎる。 ドプラ法で胎児心音が聴こえるのは妊娠12週ごろから、胎盤が完成するのは妊娠15〜16週、胎位が定まるのは妊娠30週を過ぎてからである。
胎児付属物とは
胎児を包み、育てるための組織のこと。胎盤・臍帯・卵膜・羊水の4つを指す。
- 1
妊娠4週では、Doppler〈ドプラ〉法で胎児心音が聴取できる。不正解
ドプラ法で胎児心音が聴こえるのは妊娠12週ごろから。妊娠4週は超音波で胎囊がようやく見え始める時期にあたる。
- 2
妊娠12週では、胎盤が完成している。不正解
胎盤が完成するのは妊娠15〜16週ごろ。12週はまだ絨毛が育っている途中で、流産が起こりやすい時期である。
- 3
妊娠24週では、胎児の呼吸様運動がみられる。正解
妊娠24週ごろには、羊水を出し入れする呼吸様運動が超音波で見える。出生後の呼吸に向けた練習になる。
- 4
妊娠26週では、胎児の胎位は固定している。不正解
胎位が定まるのは妊娠30週を過ぎてから。26週は羊水量に対して胎児が小さく、よく向きを変える。
- 5
妊娠36週では、肺胞内に十分な肺表面活性物質が分泌されている。正解
肺表面活性物質は妊娠34週ごろに十分な量となる。36週の児は肺胞をふくらませて呼吸できる。
📚 ここも一緒におさえておこう
妊娠週数は、その週に何が起こるかを数字でそのまま問われる。分娩予定日の40週0日を基準に、前後の目印を並べておこう。
- 妊娠12週=胎盤が形づくられ始め、ドプラ法で胎児心音が聴こえる
- 妊娠16週=胎盤が完成して流産が減る。初産婦の胎動初覚は18〜20週ごろ
- 妊娠22週=早産の下限。これより前に妊娠が終わると流産とよぶ
- 妊娠34週=肺表面活性物質が十分になり、呼吸の準備が整う
参考: 標準的な母性看護学(胎児の発育と胎児付属物)
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について