第103回 看護師国家試験 午後 問78 解説
📝 問題
国際連合児童基金〈UNICEF〉の報告(2006年)による5歳未満児の死亡率が最も高い地域はどれか。
✅ 正解
1
💡 解説
✅ 5歳未満児死亡率が最も高い地域はアフリカである。
5歳未満児死亡率は、生まれた子ども1,000人のうち5歳の誕生日を迎えずに亡くなる数で表し、その国や地域の保健水準を映す指標として使われる。 最も高いのはアフリカ、なかでもサハラ以南のアフリカで、肺炎・下痢症・マラリア・低栄養といった、防ぐことも治すこともできる原因が多くを占める。背景には清潔な水と衛生設備の不足、予防接種の届きにくさ、お産に立ち会える人がいないことがある。
この順位は出題時の報告(2006年)から現在まで変わっていない。2024年には世界の5歳未満児死亡490万人のうち約58%がサハラ以南のアフリカで起きている。
- 1
アフリカ正解
アフリカ、なかでもサハラ以南では、肺炎・下痢症・マラリアなど防げる病気で亡くなる子どもが多く、5歳未満児死亡率が世界で最も高い。
- 2
東南アジア不正解
東南アジアは子どもの数が多いぶん死亡数も多いが、死亡率ではアフリカに及ばない。
- 3
北アメリカ不正解
北アメリカは医療体制と衛生環境が整い、5歳未満児死亡率は世界でも低い水準にある。
- 4
東ヨーロッパ不正解
東ヨーロッパも予防接種と周産期医療が行き届いており、アフリカより大きく低い。
📚 ここも一緒におさえておこう
国際保健の指標は、名前が似ていて数え方だけ違うものを並べて問われる。対象の年齢と分母をセットで覚えよう。
- 新生児死亡率=生後28日未満の死亡。出生1,000人あたりで示す
- 乳児死亡率=生後1年未満の死亡。出生1,000人あたりで示す
- 5歳未満児死亡率=5歳未満の死亡。出生1,000人あたりで示す
参考: 国連児童基金〈UNICEF〉「世界子供白書」/標準的な国際看護学(国際保健の指標)
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について