第103回 看護師国家試験 午後 問10 解説

⭐ 必修基礎看護学✔ 監修済み

📝 問題

死の三徴候に含まれるのはどれか。

✅ 正解

2

💡 解説

✅ 死の三徴候に含まれるのは対光反射の消失である。

死の三徴候は、医師が死亡を判定するときに確かめる3つの所見である。 ・心拍動の停止 ・呼吸の停止 ・瞳孔散大と対光反射の消失

対光反射は、目に光を当てると瞳孔が小さくなる反射で、脳幹が働いていることのしるしである。 脳幹の機能が完全に失われると瞳孔は開いたままになり、光を当てても縮まなくなる。

深部腱反射とは

腱を打腱器でたたくと、その筋がぴくりと縮む反射。膝の下をたたく膝蓋腱反射が代表で、末梢神経や脊髄の状態をみる。

  • 1

    呼名反応の消失不正解

    呼名反応の消失は意識障害を示す所見で、意識レベルの評価に使う。意識がなくても心拍と呼吸は続くため、死の三徴候には数えない。

  • 2

    対光反射の消失正解

    瞳孔散大とあわせて、脳幹の機能が失われたことを示す。心拍動の停止・呼吸の停止と並ぶ死の三徴候の1つである。

  • 3

    肛門緊張の消失不正解

    肛門括約筋の緊張が緩むのは、脊髄損傷や死後の変化としてみられる所見である。死の三徴候には含まれない。

  • 4

    深部腱反射の消失不正解

    深部腱反射の消失は末梢神経や脊髄の障害を示す所見で、神経の診察で調べる。死の三徴候には含まれない。

📚 国試でよく狙われるところ

死の判定は、三徴候による判定と脳死判定を入れ替えて問われる。どちらで何を確かめるかを対にして覚えよう。

  • 脳死は脳幹を含む脳全体の機能が失われた状態。人工呼吸器によって心臓は動き続ける
  • 法的脳死判定では、深昏睡・瞳孔の固定・脳幹反射の消失・平坦脳波・自発呼吸の消失の5つを確かめる
  • 同じ検査を6時間以上あけて2回行い(6歳未満は24時間以上)、2回目が終わった時刻を死亡時刻とする

参考: 臓器の移植に関する法律/系統看護学講座「基礎看護技術」

出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について

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