第103回 看護師国家試験 午前 問33 解説
📝 問題
胃癌についての組合せで正しいのはどれか。
✅ 正解
3
💡 解説
✅ 胃癌が卵巣へ転移したものをKrukenberg(クルッケンベルグ)腫瘍という。
胃癌は、リンパの流れ、血液の流れ、腹腔の中へこぼれ落ちる播種という3つの道すじで広がる。 名前の付いた転移は、どこへ広がったものかとセットで問われる。
腹腔にこぼれた胃癌の細胞が卵巣に着いて育ったものがKrukenberg(クルッケンベルグ)腫瘍で、両側にできることが多い。
播種とは
がん細胞が臓器の外へこぼれ落ち、腹腔の中に散らばって広がること。
- 1
腎臓転移 ── Wilms〈ウィルムス〉腫瘍不正解
Wilms(ウィルムス)腫瘍は小児の腎臓にできる腎芽腫という原発の腫瘍で、胃癌が転移したものではない。
- 2
肝臓転移 ── Schnitzler〈シュニッツラー〉転移不正解
Schnitzler(シュニッツラー)転移は、腹腔にこぼれた癌細胞が骨盤の最も低いところ(ダグラス窩)に着いたものをさす。
- 3
卵巣転移 ── Krukenberg〈クルッケンベルグ〉腫瘍正解
腹腔に散った胃癌の細胞が卵巣で育ったもので、両側の卵巣が腫れることが多い。
- 4
胃周囲リンパ節転移 ── Virchow〈ウィルヒョウ〉転移不正解
Virchow(ウィルヒョウ)転移は左鎖骨上窩のリンパ節への転移で、胃から遠く離れた場所に現れる。
📚 国試でよく狙われるところ
胃癌の転移は、人名と転移先を入れ替えて問われる。名前と場所を対にして覚えよう。
| 名称 | 転移先 |
|---|---|
| Virchow(ウィルヒョウ)転移 | 左鎖骨上窩のリンパ節 |
| Krukenberg(クルッケンベルグ)腫瘍 | 卵巣(両側が多い) |
| Schnitzler(シュニッツラー)転移 | ダグラス窩(骨盤の最も低い部分) |
参考: 系統看護学講座 成人看護学 消化器/日本胃癌学会 胃癌治療ガイドライン
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について