第103回 看護師国家試験 午前 問12 解説
📝 問題
黄疸で黄染を確認しやすい部位はどれか。
✅ 正解
4
💡 解説
✅ 黄疸による黄染は眼球結膜で確認しやすい。
黄疸は、血液中のビリルビンが増えて皮膚や粘膜が黄色く染まる状態である。
最も早く、はっきり分かるのが眼球結膜である。白色を背景にするので、薄い黄染でも見分けやすい。 観察は自然光の下で行う。蛍光灯の下では黄色みがつかみにくい。
ビリルビンとは
古くなった赤血球が壊れてできる黄色い色素。肝臓で処理され、胆汁として腸に出される。
- 1
歯不正解
歯はエナメル質と象牙質でできた硬い組織で、血液中のビリルビンが移らない。色の変化は着色や薬の影響で起こる。
- 2
毛髪不正解
毛髪は角化した組織で血液が通っておらず、黄染は現れない。色の変化は加齢や栄養状態によるものである。
- 3
爪床不正解
爪床は血流の色が透けて見える場所で、貧血やチアノーゼの観察に使う。
- 4
眼球結膜正解
眼球結膜は白色を背景にするため、軽い黄疸でも黄染に気づきやすい。
📚 ここも一緒におさえておこう
黄疸は、ビリルビンがどこでつまずいたかで3つに分かれる。原因と増えるビリルビンの型を対にして覚えよう。 胆汁の流れがふさがれると便は灰白色になり、尿は濃い褐色になる。皮膚のかゆみも強くなる。
| 種類 | 原因 | 増えるビリルビン |
|---|---|---|
| 溶血性黄疸 | 赤血球が壊れすぎる | 間接ビリルビン |
| 肝細胞性黄疸 | 肝炎や肝硬変で肝臓の処理が落ちる | 直接・間接の両方 |
| 閉塞性黄疸 | 胆石や腫瘍で胆汁の通り道がふさがる | 直接ビリルビン |
参考: 人体の構造と機能(肝・胆道系)
出典:「第103回看護師国家試験の問題および正答について」(厚生労働省)を加工して作成 → 出典について